llama3.1:8b-instruct-q4_K_M と llama3.1:8b-instruct-q4_1 は、MetaのLLaMA 3(8B)モデルを量子化(quantization)したものですが、それぞれ異なる量子化方式で圧縮されている点が主な違いです。以下にその違いをわかりやすくまとめます。
✅ 共通点
- ベースモデル: LLaMA 3 8B Instruct
- 推論用に量子化された(軽量化された)モデル
- 通常、GGUF形式で配布され、llama.cpp や Ollama などで利用
🔍 違いの詳細
項目 | q4_K_M | q4_1 |
---|---|---|
量子化手法 | Q4_K_M(K-ブロック量子化 + M = ミックス精度) | Q4_1(4ビット量子化) |
精度 | やや高め(float精度混在) | 基本的な精度(シンプルな4bit) |
メモリ使用量 | 多め(精度保持のため) | 少なめ(単純な量子化) |
推論速度 | やや遅め(複雑な計算) | 速め |
用途の適性 | 精度重視のQA・推論向け | 軽量で応答速度重視の用途向け |
モデルサイズ | 大きめ(約4.6GB前後) | 小さめ(約4.2GB前後) |
🧠 まとめ
- q4_1:古典的な 4bit 量子化。軽くて速いが、推論精度はやや落ちる。
- q4_K_M:Kブロックごとの最適化 + Mixed Precision(一部float16など)を取り入れた改良版。精度は高いが、メモリと速度は犠牲になる。
🏁 どちらを選択すべきか?
- ローカル環境でメモリや速度に制約がある場合 → q4_1
- 精度を優先したい、QAやRAG用途 → q4_K_M